美肌の基礎知識

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お肌のしくみを知りましょう

皮膚の構造~しくみを知ることが美しさへの第一歩~

皮膚は表面から、表皮、真皮、皮下組織の3つの組織から成り立っています。

そこにはさらに、毛髪、爪、脂腺、汗腺などが加わって一大組織が形成されており、みなそれぞれ異なった役割を果たしています。

皮膚の構造
  • 表皮
    外界と接する表皮細胞は常に新しく生まれ変わっています。表皮には5つの層があります。
  • 真皮
    皮膚本体であり、血管、神経、リンパ管の他に、汗を分泌する汗腺、脂を分泌する皮脂腺や毛などの器官があります。これらはすべて膠原線維、弾力線維、細網線維という細かい成分にしっかり包み込まれ、弾力のある組織をつくっています。これが正常であれば肌に弾力性があり、老化するとシワができます。
  • 皮下組織
    中の脂肪がクッションとなって外傷をうけにくくし、その下にある筋肉が傷めつけられないように守っています。

皮膚の働き(1) ~美肌を保つ秘密--皮膚の新陳代謝~

新陳代謝とは、上記でちょっと述べた "表皮細胞が新しく生まれ変わる"ことをいいます。

皮膚の新陳代謝表皮の基底層で作られる新細胞は、分裂して上へとあがり有棘細胞になります。そして次々と生まれる新細胞に、さらに上へと押し上げられ、形もケラチンとタンパク質の固まりに変化(角化)していきます。これが角質層です。 角質等は外界の有害な刺激から全身を保護。水分その他の大切なものが逃げないようにガードして、やがて薄い角片のアカとなって皮膚から剥がれ落ちていきます。この表皮細胞の働きがスムーズでないと、皮膚はカサカサとこわばってしまうのです。


皮膚の働き(2) ~美肌を保つ秘密--皮膚膜の力でなめらかな肌~
  • 防御・保護作用
    shikumi-01_02.gif皮膚の分泌線として、真皮には汗を分泌する汗腺と、脂を分泌する皮脂腺があります。皮膚の表面に排泄された汗と脂は、乳化作用によって混ざり合い、天然の理想的なクリームとなって皮膚表面を覆っています。これを皮脂膜といいます。 皮脂膜は皮膚をなめらかに保ちながら、外からの物理的、科学的物質をうすめたり中和したりして、その刺激を和らげています。また、細菌の侵入も防いでいます。

その他の自然作用
  • 体温調節作用
    気温や情緒の変化、あるいは味覚によるもので体温が上下すると、汗と血管の拡張・収縮を調節して体温を一定に保ちます。
  • 分泌作用
    体内の異物や老廃物を排泄します。その能力はそれほど強くはありませんが、例えば肝臓の働きに障害がある時は、汗でできるだけ老廃物を外に出そうとします。
  • 知覚作用
    真皮、皮下組織に達している種々の神経の末端によって、触覚、痛覚、温覚、冷覚などをキャッチ。その感じ方で、障害などに対する対応のきっかけを与えてくれます。
スキンケアは必要か?
~油分は、あくまで水分の蒸発を防ぐもの。必要なのは水分です。~

健康な肌は、一定の水分と油分によって、もっとも良い状態を保つように調節されています。

健康な肌
カサカサした肌

では美容定義である、みずみずしい美しい肌を保つのに、スキンケアは必要なのでしょうか?...。正常な角質層で保持された水分は、決してひからびず、外部からもしっかりと水分を吸収します。そして、皮膚の表面では皮脂膜という優れたベールが、水分の蒸発を防いでいます。気候や暖房器具の影響で肌が荒れた場合は、弱酸性の化粧水で水分を与え、ひどく乾いた部分にだけ少量のクリームを与えればいいのです。 調節機能を備えた肌に、過剰なケアは、かえって油分を与えすぎトラブルの発生に繋がります。角質層が病的だと、吸収性、水分保持能力は低下し、乾燥肌になります。ケアで重要なこと、それは老化とともに減少する"水分保持"の問題だけなのです。


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