アトピー性皮膚炎のスキンケア
アトピー肌のうるおいのカギは、角質層の水分量
角質層は、外部からの異物の侵入を防ぎ、水分の蒸発を防ぐとともに、内部の保湿成分(セラミド)の喪失を防止して、皮膚のみずみずしさを保っています。
しかしながら、アトピーの肌のように角質層が荒れ、セラミドの量が減少すると・・・皮膚のバリア機能は失われ、さらに皮膚内部から外へ水分が失われることで、皮膚が乾燥し、異物や刺激が皮膚内に入ってきます。肌荒れの原因もここにあります。
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適度な水分を保持する「水分保持機能」と「内部の水分の蒸発を防ぐ機能」 -
外界からの異物の侵入を防ぐ「バリア機能」 -
細胞に美容成分を運ぶ「デリバリー機能」
皮膚は本来、外からの細菌や刺激を受けにくいように、弱酸性になっているのですが、アトピーの方は角質層の水分保持が上手くできていなく、アルカリ性に傾いているため肌は乾燥し、外からの少しの刺激にも、敏感に反応してしまいます。
アトピー肌のように乾燥しているからと、クリームや乳液を使用しても、肌本来のうるおいを得ることはできません。アトピー肌に油分を与えると、皮脂を分泌する皮脂腺が委縮して、ますます皮脂が分泌しにくくなって、益々アトピーを悪化させることになりかねません。
特にアトピー肌のうるおいは、角質層の水分量にかかっています。
みずみずしい透明感のある肌とは、角質層に20%程度の水分が含まれている状態と言われています。この水分量をキープできていれば、冬の乾燥期にも肌荒れを起こさない防御機能が備わってきます。
10%を切ると、痒み(かゆみ)、赤み、粉を吹く、といった乾燥肌特有の状態になってきます。
アトピー肌のケア
アトピーの人のお肌は乾燥して、かゆみを伴ってきますが、クリームや乳液などの使用は控えましょう。
クリームや乳液に含まれる合成界面活性剤は、アトピーの原因ともいわれていますし、アトピーを悪化させているのは事実です。
アトピー肌のケアはお肌への水分補給と、生活習慣の見直しが必要となります。
水分補給は、ご自分の皮脂を分泌しやすくなり、水分と皮脂が混ざり合って天然クリームとなり、しっとりお肌をうるおわせ、それがご自分の肌に一番合うスキンケアとなります。
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- アトピーの人はシャンプー剤や衣類の洗剤、お台所洗剤、クリーム・乳液など、合成界面活性剤配合の商品の使用を控えましょう。
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アトピーの人はオメガ3を積極的に摂取しましょう。オメガ3は病気を治す油だとも言われています。
- オメガ3の多く含まれているもの
- 背の青い魚(カツオ・いわし・アジ・秋刀魚)、フラックスオイル・シソ油・えごま油
- オメガ6(リノール酸)は、アトピー症状を悪化させる原因になります。
特にトランス脂肪酸は健康体でもおすすめできません。
- オメガ6(リノール酸)
- 紅花油・大豆やコーン・ひまわり油
- トランス脂肪を多く含む食品は、人を殺す油とも言われています。
- マーガリン・ショートニング・ケーキ用小麦粉・カップラーメン・カップスープ・ポテトフライ・冷凍チキン・ドーナツ・パウンドケーキ
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腸内細菌(ビフィズス菌)を増やす食べ物は、アトピー症状を緩和させます。アトピーの人は腸内細菌が少ないので、意識して増やす工夫が必要です。
生姜・味噌汁・お漬物・納豆など、日本の伝統食品 - 体を冷やす飲み物や、食べ物を控えましょう。特に、砂糖や牛乳は極陰性食品なので使用は控えます。アトピーの人は基礎体温が低いです。冷たい物はアトピーを悪化させます。
アイスクリーム・ジュース・ケーキ・牛乳 - 就寝時、電気アンカ・電気毛布は肌を乾燥させ、アトピーを悪化させます。電磁波も体を冷やします。体を温まってくると基礎体温は上がり、アトピー症状が緩和されてきます。
五本指の靴下・湯たんぽを使用しましょう。 - 基礎体温を上げる工夫をします。
五本指の靴下・半身浴・ウオーキングがおすすめです。体を温めると血の巡りがよくなり、基礎体温が上がりますので、アトピー緩和に繋がってきます。
- アトピーの人はシャンプー剤や衣類の洗剤、お台所洗剤、クリーム・乳液など、合成界面活性剤配合の商品の使用を控えましょう。